コインが温まるほどに強く
いつも右手に握りしめ
僕はいつも探してた
光る君を 探してた
とても甘美で優しくて
口はいつも満足したけど
心はいつも 満たされない
だって君がいないもの
そこに君は いないもの
いつか僕は 君のその
光る姿を見れると信じ
黄色い嘴覗いてみても
そこに君の 姿はない
僕が嫌われてるのかな
神様が僕の小さい心
悪い心を見透かしてるから
君は 来てくれないのかな
光る君も 幸せも僕の元には来てくれないかな
太陽が沈み月が欠け
花が散って 季節は巡り
潮が満ちて またひいて
また太陽が暗い僕を照らし
また月が蒼く満ちていく
逆らいがたい時の流れが
僕を巻き込み大人にしても
僕は君を 探してた
大きくなった 僕の掌が
嘴を掴みにくくしても
僕は君を 探してた
耽美な甘さが欝陶しいのは
僕が変わってしまったから?
これじゃやっぱり神様は
君に逢わせてくれないのかな
これじゃやっぱり小さな天使は
僕に逢いには来ないかな
羽を無くして降りた天使は
人の形をしてるらしい
僕の話を聞くキミは
ただ微笑んで そこにいる
その微笑みが アヤしいよ
その微笑みが 優しいよ
じゃあ今度はキミと二人で
金の天使を探しに行こうか
キミは優しくうなずいて
温かい手が僕の手と繋がる
それでもやっぱり金の天使は
二人に降りてくる事はなくて
それでも隣で優しい天使が
僕に微笑みかけていて
やっぱり僕には神様は
ちょっと信じられないや