「どうなってるの?」 麻里は自分の身に起こっている不思議な現象が信じられなかった。
麻里は「永遠(トワ)」という名の公園のベンチに座っていた。隣には誰も座ってないのに孝弘と浩の話し声が聞こえる。麻里は恐くなった。それにそもそも自分がなぜ公園にいるのかさえ判らない。
「ここは夢の世界にある「永遠(トワ)」という名の公園よ」 恐怖で震えている麻里の目の前に突如現れた女が明るい声で言った。
「…夢の世界?」 麻里は突如現れた女に驚きと恐怖を覚え、震える声で聞いた。
「そうよ。ここは現実の世界と全く同じ造りをしている夢の世界なの」 女は優しく答えた。