タイムカプセル 20

内田俊章  2009-10-29投稿
閲覧数[318] 良い投票[0] 悪い投票[0]

あぶり出し ?

 タイムカプセルは、智樹の父親が用意してくれた、18リットルの醤油缶を利用した物だった。

 皆の作文や、思いでの品は、それぞれがビニールの袋に入れて缶に納め、その缶を、防水のために、何重にもビニールで繰るんだのだ。

 謙介と智樹は、慎重に缶の周りを掘り、遂にタイムカプセルが引き揚げられた。

 「ヤッター!」

 又、歓声が上がった。

 智樹は、土を払い落とすと、カッターでビニールを切り始めた。

 そして、遂に蓋が開けられた。

 全員が、智樹の手元に注目し、一瞬静まり、一斉に歓声と拍手が起きた。

 一番上には、“校章”と“昭和58年度、卒業アルバム”と書かれた、深緑色のアルバムと、卒業文集が、丁寧にビニールに包まれて、出てきた。

 そして、それぞれの名前が書かれた、袋が、次々と取り出され、本人に手渡された。

 「それじゃ、会議室に戻って開けよう!」

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 内田俊章 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ