探偵ゼロ−6−

ヒョン  2009-10-29投稿
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「で、何を見つけたんです?」
「ええ、わかりやすく説明すると・・」
わかりやすくって、おい。
「犯人は、予告を送って、さらに犯行後、メッセージを残している。
でも、それにメッセージ性がない。」

全くわからない。

「つまり、メッセージは、伝えなければ意味がない、と言うことですよ」

「え・・」
隼人の反応が予想外だったらしく、零は驚いた様子だ。

「メッセージは伝えなければ意味がない。なのに
予告にも犯行後のメッセージにもメッセージらしきものはない。ここから
導き出せる答えは一つ。
ここのどこかに犯人が残したメッセージがある。」

「そのメッセージとは?」

「いまからさがします」

零は何かを探すように部屋をあるきだした。
「部屋にあるものは、ベット、ストーブ、本棚、
そしてポスター・・」

「片っ端からさがしません?」
隼人はじれったくなり思わず言った。

「そうしてみますか。」
彼が同意するとはおもわなかった。

「隼人さんは本棚をお願いします。」
零はそう言うと、また部屋をあるきだした。

隼人は一番上の階の右端の本をてにとった。かなり埃をかぶっている。
パラパラとページをめくると埃が舞い上がり、
咳込んでしまった。

続いて右端から二番目、
隼人はあることに気づいた。この本には埃がない。
パラパラとページをめくると、紙切れが床に落ちた。

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