店長にあれからしつこく、夜出てと言われて断っていたある日、夜の女の子が昼に手伝いに来た…
名前は、雅(みやび)…私より5歳上だった。事情があって、家族とは住めないとかで寮に入っていた…姐御肌で、面倒見が良かった。
すぐに仲良くなって、私は雅姉さんと呼んだ。
仲良くなってから、夜に店に出てもいいかなぁなんて思い出した…
ある日、店長がマイクで呼んだ。
「ユカリさん来て下さい。」
「はーい」
私は、待機からフロアに行った。
「店長〜何?」
「社長が話あるって」
「私何かしましたかね〜?」
社長が私を見てこう言った。
「週末だけでも、夜店に出てくれないかな?」
「え〜…すみません、一応親には内緒で働いてるんで…ラストまでじゃなくて10時半とかならいいですけど…」
「全然いいよ。今週末からお願いしてもいいかな?」
「わかりました…」
前までなら、嫌だったけど、雅姉さんいるし…なんて考えた。待機に戻ってから、携帯から雅姉さんに電話で報告しようとしたけど呼び出し音から、留守電になったので留守電にいれた…
「ユカリで〜す、お疲れ様です。今週末から、夜番の手伝いで通しで入るんで宜しくお願いしま〜す。」
まさか夜店に出てあの出会いがあるなんてこの時は、予想もしなかった…