長い人生の中でこぼれ落ちた小さなため息
すきま風に吹かれて舞い上がり
きしむ天井にぶつかりポトンと落ちた
歩くための足はあるけれど
歩くべき道は見当たらない
そう思って振り返ると
見えるのは歩いて来た長い道のり
言葉を沢山覚えたけれど
余計に気持ちは伝わらなくなった
本当を知るにつれて
それ以上に嘘が見えてきた
目を閉じると世界は黒
目を開くと日常は白
そして今ここにある焦燥感と
消えてくれない自分