腕に軽い痺れが有る…右腕を見ると知らない女に腕枕している。
｢！！！！！！！！！｣
俺は慌ててベッドから出ようとして、後ろに下がりベッドから落ちた。絨毯が敷いてある床に背中から落ちて後頭部を軽く打った。
ゴツっ
大きな音を立ててしまい、ベッドで寝ていた女が起きる…俺は女の顔を見て思い出した。合コンに来ていた女…もしかして、俺ヤッちゃったぁ！？
｢斉田さん、何で其処に？｣
彼女は寝起きの声で俺に話し掛ける…俺はパクパクと鯉が口を開けるのと同じ状態に近かった。俺と女が居る場所を把握するのに時間が掛かった。
｢もしかして…俺…｣
｢斉田さん、昨日の事覚えてないのですか？｣
｢え…｣
俺は彼女に対して謝らないといけないと思い、頭の中が真っ白に近い状態になっている。
｢斉田さんのお陰で、凄く助かりました｣
俺は彼女が言っている事が理解出来なかった。俺は彼女に色々と聞いてみる…彼女は俺に昨日の出来事を話してくれた。
昨日合コンがお開きになった時、彼女は合コンに来ていた男に執拗に付き纏われていて、そんな彼女を俺が助けたらしい。終電が無くなったのでラブホに泊まる事に決めてラブホに二人で泊まった。
俺は直ぐにベッドで眠ってしまい、彼女は俺が寝ているのを確かめてシャワーを浴びてベッドに入って眠ったらしい。って事は…俺、彼女とヤッた訳じゃなかったんだ。良かったぁ…マジ、ヤッたら洒落にならん。
｢斉田さん…真美さんって、誰ですか？｣
彼女は別れた女の名前を口にした。
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