――いつもの場所
波「せーちゃん、
たくろーはー?!!」
波音は壊れかけた机にあごをつけ
不機嫌そうに聞いた
聖「知ぃーらぁーん」
聖二は譜面に目をとおしながら
同じく不機嫌そうに答えた
波「なんでこーへんのっ??!」
猛「たくに会いたいー」
聖「もうっ!!
お前らうっさいなあ!」
美「ほんとに今のままで
いいんー?」
美弥はちらっと
嫌味っぽく翼に視線を送った。
翼「…知らんっ!!!」
秋「はあ…話し合い、
進まんなあ…」
慶「…帰りたいな」
光「うちも」
聖「…はあ…
話し合いにならへん!
曲も決まらんし…」
全員が黙りこんだ
翼「…」
美「仲間って大切やんなー…」
「……」
そのとき、誰かが
工場に入ってきた
光「あ!」
慶「あ」
入口の向かい側に座っていた
光希と慶太郎が声をだした
猛波聖秋「あ?」
翼「…!」
美「…あら、まあ」
全員が振りかえった先には
苦い表情をした拓朗だった