波音と猛が
倒れたパイプ椅子にも気をとめず
駆け寄り飛び付こうとした
波猛「たくー!!!」
翼「おいっ!!!!」
翼の怒鳴り声が工場内に
響き渡った
波音と猛は立ち止まった
美「…」
翼は立ち上がると
ずかずかと拓朗に近づいた
拓朗は何も言わず
近づく翼を見つめていた
聖「おい、翼!!」
秋「ちょっと…!」
やがて翼は波音と猛の横を
通り過ぎ拓朗の目の前で
立ち止まった
拓「…あの…あのさあ…」
翼「何やってんねん!
もうミーティング、
始まってんねん!
遅刻や、ちぃーこぉーく!」
拓「…え…?」
拓朗はぽかんとした
美「まったく…」
美弥が呆れたように呟いた。
他の皆もほっとしたように
笑った
翼「お前、こういう時は
どう言うねん?!」
拓「…ああ…ごめん」
拓朗はうつむいて呟いた
猛「なんてー??」
波「聞こえへんー!」
聖「俺もー!」
秋「うちもー!」
全員が嫌味っぽく笑った
拓「…みんな…ごめん!!!」
拓朗は大きく叫んだ
翼は振り返ると
嬉しそうに笑ってみせた
その笑顔を見ると
7人は拓朗に駆け寄った
「おかえりー!!!」