メトロに導かれて(リズム重視)

ディナー  2009-10-31投稿
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ある晴れた日の 昼下がり僕はメトロに乗っていた
流れ行く人 黒い景色
ふとよぎるのはあの時の記憶

僕はメトロに乗って一人
黒に塗り潰されぬよう
戦っていた 逃げ回ってた

 あの頃から随分たって
僕は何か変わったのかな

尖ったブーツの足先は
あの日の記憶の街へと向かう

過去の自分を確かめるため

今の自分を確かめるため

そしてアカルイミライの自分を
心に思い描くために



再び降り立つその街は
どこも変わってなどなくて
でも変わらぬものなどない
この街もいつか変わってく

 その証に僕の心
ざわめきも何も感じない

ただ落ち着いた夕凪が 心にたゆたうただそれだけ

あの日僕の夢の塊は
木っ端みじんに砕け散って

でもぼくの 最期の希望が
かけらを拾い集める僕を
はいつくばってる惨めなぼくを
それでも優しく包んでくれて

そして時計の針は回って

ただひたすらに回り続けて

あの日の僕の夢のかけらは
いまでも胸元や指に活きて

あの日の僕の最後の希望が
左の薬指で 光ってる

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