幸福へのあきらめ

亜由美  2009-11-01投稿
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五年前の秋、私は新しい命への願いを諦めた…。

だけど…


六年前、夏。

11歳年上の彼がいた。

私達は、アパートを借り同棲していた。

最初は仲良しだった…けど同棲して二ヶ月 彼からの暴力が始まった。

殴られ、蹴られ、拘束までされた 。

ある日、ひどい出血とともにお腹に激痛が走った。

妊娠していたのだ。

救急車で病院に運ばれた。

医師の言葉を聞いて泣き崩れた。

「赤ちゃんはダメでした…」と…。

こんな悲しい事があった後でも暴力は止まらなかった。


こんなことが三ヶ月続いたある日の夜中、彼が珍しく携帯を忘れて外出した。

その時、電話が鳴った。

彼の同僚だった。

私は、とっさに電話に出た。

精神的にも体力的にも限界だった私は、電話の相手にただ一言だけ伝えた。

「助けて」




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