ねぇ…大好きなのに。

春樹  2009-11-01投稿
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私と優真さんの距離は、どんどん縮まった。

自信過剰だが、優真さんが私に惹かれていた事にも、私は気付いていた。

優真さんと飲みに行く約束をしたその日、私はドキドキしていた。

お風呂に入り、着替えてから、お化粧をして待っていた。

約束の時間になり、優真さんが私を迎えに来た。

私は優真さんの車に乗り、嬉しそうに笑っていた。

「化粧すると、大人っぽいね」

優真さんが言った。

私は仕事場に、化粧はしていかなかった。

優真さんは、化粧した私を初めて見た。

「それは美人て事ですか?」

私は笑顔で聞き返した。

優真さんは何も答えず、優しく笑った。

その横顔を見て、何故だか私も笑った。

そんな感じのまま、10分位で優真さんの地元の居酒屋に着いた。

居酒屋に入ると、テーブルは満席で、二人席の様な隣り合わせに座る席に案内された。

その席は、1番奥で私は壁と優真さんに挟まれていた。

そんな状況で、私のドキドキは強くなっていた。

「亜弥?何飲む?」

優真さんが聞いてきた。

「あ、お茶ハイ…」

緊張のピークだった。

優真さんが注文して、しばらくすると品物が来た。

私の緊張感も、次第に溶けていた。

【そろそろ帰るのかなぁ?】

私がそう思っていると、突然優真さんが私を椅子ごと、自分の方へ勢い良く引っ張った。

「俺、今日亜弥の事帰したく無いんだけど、どうしたらいい?」

優真さんの言葉で、溶けたはずの緊張感がまた私をドキドキさせた。

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