あのFAX…一体誰が?
私と新の関係を知る人はいないはず。
私は誰にも言っていないし、新だって同じはず。
どこか外で新と一緒にいるところを知人に見られたんだろうか…。
でも知人がいるような地元を避けて、新とはデートするようにしていた…
でも、どこに誰がいるかなんて…分からない。
その日の帰り道、公園を覗いてみる。
新はいない。
新からの連絡も、ない。
まさか新にも何か…
そう思ったら、いてもたってもいられず、新に電話をかけた。
『只今、電話に出ることができません』
留守電になってしまった。
メール、しておこう。
メールを打ち始めた時、新から電話がかかってきた。
よかった…やっと話せる。
『もしもし、新?』
『………』
『新?』
『…新くんには、彼女がいるんで、もう新くんに近づかないで』
『!』
女の子の声。私と新のことを知っている。
『…新は?新に代わって』
『…おばさんのくせに…恥を知れ!!』
彼女はそう言い捨てると電話を切った。
私は、しばらくその場から動けなかった…。
続く