その後、お父さんは一人で出かける事が多くなった。
初めは、夕方から出て夜中に帰って来たり、いつの間にか帰って来てたりなど…
でも、段々と帰って来なくなって来た。
家族みんなが不安になりはじめる。
お母さんは、電話をかけたりメェルで連絡を取り、その度に今帰るよって言ってお父さんが帰ってかた。
何をしてるの?
何を考えてるの?お父さん。
1月20日のお母さんのメェルに、お父さんから『今、夜景のキレイな場所に居る』
って返信が来た。
『そこってどこ?』
お母さんが返事を返すけど、
それから連絡はこなかった。
1月21日、今日も家にお父さんの姿はナィ。
その次の日の1月23日夜中の3時頃だったと思う。
お母さんの震える呼び声で目が覚めた。
パソコンにお父さんから20日付けのメェルが来ていると言う。
それを見たとき心臓が止まった気さえした。
家族へ
ごめんね。
突然いなくなるお父さんを許してください。
皆大好きだょ。
皆と離れるのは寂しいけど、保険金400万ぐらいは入ると思うからそれで生活してください。
ポツンと光るパソコンの画面。
なんでぇ〜と声にならない声で泣きじゃくるお母さん。
呆然とする兄と妹。
状況が飲み込めない私。