星の絆 第二話

三毛猫  2006-08-08投稿
閲覧数[524] 良い投票[0] 悪い投票[0]

ただ立ち尽くす俺と龍二
「・・・・・・・」
かける言葉がない
しかし龍が沈黙を破った、「とにかく、リビングで気を落ち着けよう」
「ああ・・・・」
警察が来るまで三人の沈黙は続いた、
現場検証が終わり俺達は事情聴取されていた
坂井という刑事だ
もちろん龍二は刑事だが身内の事件には干渉できない 「三人ずっと一緒にいたんだな?」
「ああ、家に入る前から一緒だったよ」
坂井は龍に慰めの言葉をかけると引き上げて行った 俺達は家と同じ敷地にある離れにいることにした 「俺は納得がいかない!」 龍二が唐突に口を開く 警察の見解はこうだ
父親は白紙の原稿をデスクに置き、右のこめかみに銃口をあて右手で引きがねを引いたようである
結果自殺と断定したようである 俺はもともとここに泊まることになっていた 「龍 俺今日は他で宿をとるよ」 龍は少し考え「すまないせっかくの休暇に・・・彩もすまなかった」
「おまえそんなこというなよ」俺は少し微笑んで肩を叩いた 「そうよ」
彩もあいずちをうったが
言葉が見つからない感じだ 部屋を出ると長い玄関までの廊下父親の部屋の前もとおる 俺は部屋の前で立ち止まった 「どうしたと?」彩が尋ねる龍も
同じような顔でこちらを見ている 「いや・・なんでもない」俺は原稿の上下が反対になっていることに違和感を覚えたが口にはだせなかった
俺と彩は龍に別れを告げ
今日の宿に送ってもらった「ハアー・・・・」
「しょうがねーだろ宿とるほど金もってきてなかったから(泣)」
もちろん宿は彩の家だ
二人は暗黙の了解のように今日の話しは避けた
他に部屋もなく彩のベットの隣に布団をひいた
「なにもしないでよね」
「するか!!」(たぶん) 笑いながら彩は続けて「ねー・・向こうで彼女とか・・・出来たの・・・」「スースー・・・」
俺は旅の疲れですぐに寝ていた 「!!もうー(怒)」朝二人で朝食を取り とりあえず龍の家に向かう 途中新栄町では大蛇山祭で活気だっていた
「そういえば名古屋でパティシエに慣れたの?」
俺は隠さず全て話した
「そっか」といって微笑む俺は少し救われた気がした だがどうしても俺はひっかかることがあった
龍二の家で確かめようと思っていた家に着くと警察と母親に迎えられた
第三話へ



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 三毛猫 」さんの小説

もっと見る

ミステリの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ