翌日、数日ぶりに
猛が学校へきた。
光「昨日は楽しかったなあ」
猛「ほんまに?
でも昨日は助かったわ。
ありがとう」
光「…波音は?」
猛「今日も休んでる」
慶「…」
猛「先生が死んで
俺らみんな、ばらばらに
なるかもしれへんねん」
光「え…?」
猛「それで、はーちゃんも
落ち込んでて…」
光「そうなんや…」
慶「お前は…どうなんの?」
猛「俺は…わからん。
はー俺、どうしたらええんかな…
はーちゃん、
元気になるんかなあ…
俺は何にもできへん」
――猛「…ただいまあ」
家に帰ると猛は真っ先に
波音の部屋に向かった。
猛「…はーちゃん?」
波「…」
猛「今日ね、慶太もみっきーも
心配しとったで」
波「…うん」
猛「翼達もみーんな」
波「…」
波音はベッドに入ったまま
顔も見せない
猛「…秋奈がね、
お菓子くれてん
あとで持ってくるわ…」
猛はそう言い残して
静かに扉を閉めた