ROSANNA 『消えた少女』?

ミッシェル  2009-11-04投稿
閲覧数[752] 良い投票[0] 悪い投票[0]


「ここか」

そう言って青年ダニーは車から降り立ち、助手席に座る男性もそれに続く。

そうして外へ出た二人の目に飛び込んできたのは、一件の古びた住宅…。

外壁は全体鉛色に汚れ、周りに展開している庭も手入れされていない為か、雑草が茫々と生い茂っている…。

「来たわね」

その時、1人の女性が二人の前に現れた。

茶色い瞳に茶色い髪。

そして抜群のプロポーションを誇る長身の美女である。

「ウェンディ、あの家だな?」

男が尋ねた。

「ええ。行きましょ。レイ、ダニー」

二人は頷き、迷わず真っ直ぐとその住宅へ歩を進める。

「はぁ、最近は人捜しばっかり。いい加減飽きるぜ」

深く溜め息をつき、思わずダニーは愚痴をこぼしていた。

「…我慢しろ。俺達は便利屋だ。その事を忘れるな」

「…そうよ。いちいちそんな事を言っているようじゃあ、この仕事は務まらないよ…」

二人の言葉を聞き、納得のいった笑みを浮かべるダニー。

その足は自然と駆けていき、あっという間に彼は住宅の扉の前に立った。

「相変わらず好奇心が強いらしいな」

「そのようね」

二人はお互いの顔を見合わせ、軽く笑い合った。

「レイ、鍵は空いてるよ。どうします?」

そう尋ねるダニーに、レイは懐から拳銃を取り出して答える。

「構わない。突っ込むぞ」

レイのその言葉を合図に、ウェンディとダニーは一斉に拳銃を取り出した。

「準備は良いな?」

拳銃を構えながら、レイは二人を見つめる。

「ええ」

「オーケーだ」

二人の自信に満ち溢れた表情に、レイは思わず笑みを浮かべると、迷わずその古ぼけた扉を勢い良く開け放つ。

レイを先頭に、三人はそれぞれ拳銃を構えながら慎重に中を進んでいく…。

足下には無数のゴミ袋や汚れた衣服等が転がっており、壁は鮮やかなペイントで彩られていた…。



続く

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 ミッシェル 」さんの小説

もっと見る

ファンタジーの新着小説

もっと見る

[PR]
カラダがジューシーに☆
お風呂上りはコレ!


▲ページトップ