「こんにちは」
ルシオはにっこり笑いかけた
「レンとあなたはミリーですね。
こちらへ」
ルシオは机の前に来るように
促した
「さて…あなた方に
言わなければならないことが…」
ルシオは苦しげな表情で
机の上を見つめた
「サニー村は破壊されました。
そして残ったのは
あなた方2人のみ…
納得いかないでしょうが…
あなた方2人の存在を
消します。」
「…!」
「そんなに怖がらなくて
いいのですよ。
あなた方自体を消すのでは
ありません。
政府が生存者はいなかったと
発表するだけです。」
「…なんで…?」
「破壊したはずの村に
まだ生存者がいたとしれば
あいつらはまたあなた方の命を
狙うかもしれません。
なので、あなた方の存在を
消すのです」
「…」
「レン…私のお願いは
聞きましたか?」
「…はい」
「あなたには
ここに加わってほしい。
それがあなたにとっても
安全でしょうし…
ミリーは政府によって
安全な場所で暮らせるように
手配されるでしょう」
「…」
ミリーは不安そうに
レンの手を握った
「どうしますか?」
「…一つお願いがあります。」