そこには一人の女の子がいた。色白で白銀の髪で整った顔立ちでとても可愛い。俊は頬を少し赤くして下を向いた。
「よく来てくれました。俊君。あ、申し遅れました。VK(Virus Kill)の指令官のユナと言います。よろしくね。」
ユナは微笑んだ。
「あの質問ですがいいすか?」
「何でしょうか?何でも聞いてください。」
「ここはどこなんすか?」
「『ネッツ』簡単に言えばインターネットの中の世界です。」
「え!?何で俺はそのネッツってヤツの中にいるんだ?」
「俊君は選ばれた人間なのです。単刀直入に言います。あなたにはVKに入団してもらいウィルスと戦ってもらいます。」
「ウィルスバスターとかウィルス駆除ツールてかあるじゃん!それに戦うなんて・・・」
「あのようなウィルスは人間が悪意で作ったプログラムですが本当のウィルスはそんなんじゃありません。バケモノです。人なんて簡単に殺しちゃうし、何より強いです。ヤツらを私達は『メシア』と呼んでいます。最近メシアはどんどん力を付けてきています。このままでは手に追えなくなってしまいます。どうか手を貸してください!」
ユナは土下座をしてお願いした。