死神ジョージの恋物語★DRAGONLOVER番外編★4

木村蜜実  2009-11-07投稿
閲覧数[353] 良い投票[0] 悪い投票[0]

僕は始めて、人間を閻魔のトコロまで送る。

それが…めぐみだなんて。

下界は事故で騒がしくなっていた…。

めぐみを抱き抱え、僕はめぐみが気が付くのを待った。

「………あ…あれ?ジョージ?何?その格好…なんで?Σ(゚ロ゚ノ)ノ」
めぐみはなんだかよくわかっていない…。

誰でもそう…。
みんな、自分が死んだ事などわからない…。
最初は…。

「変な格好♪死神みたい♪」
(…実際そうなんすけど…。)

「あのね…めぐ…落ち着いて聞いてくれよ…。」
僕が話しをしようとした時、
「きゃ〜何!空浮いてる〜これは夢??w(゚o゚)w」全然聞く耳を持たない…。

「めぐみ!!ちょっと聞いてくれ…。めぐはな…。」

「…ジョージ。あたしわかってるよ。死んだんでしょ?」
めぐみは微笑みながら答える。

「ジョージの格好を見てわかった…。ジョージは普通の人じゃないんだね…。」
僕は何て答えたらいいかわからず…、ただ頷いた。

「天国まで送ってくれるの?」

「いや…俺は閻魔のトコロまで送るだけだよ。何処へ行かされるかは閻魔が決めるし…。」
僕はめぐみの頬をそっと撫でた。

「ホントに…もう死んだのね…。」
笑いながら涙を流すその横顔は、とてもやり切れない…。
下界の様子を眺めながら堪えていた泣き声が空に響き渡る…。

心境を聞いて
閻魔の元へ送り
そして、判決を見届ける。

僕の切ない仕事…。

なんで僕は人間じゃなかったんだろう…。

「ジョージ…。あたしはもう…生きていけないの?ジョージと…一緒にいたいのに?側にはいられないの?」

僕だって…
一緒にいたい…。
人間になって
めぐみの側にいたい…。

そう思っていたのに。




閻魔の所までの道のりはとてもつらい…。

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 木村蜜実 」さんの小説

もっと見る

ファンタジーの新着小説

もっと見る

[PR]
男子が夢中になる
ウルウル唇で誘惑…♪


▲ページトップ