波「あいつ…
なんか返したろうとか
思わへんかったんかなあ」
猛「ほんま加藤のあの顔、
思い出しただけでも
むかつくー!」
隆「どうでもええけど
なんでわざわざ練習でもないのに
ここに来て喋るんや」
眠いと言って慶太郎は
帰ってしまい
残った3人は行くあてもなく
なんとなくいつものスタジオに
来ていた。
猛「だってなー
りゅーちゃん!
ほんまに加藤の顔むかつくで!」
猛が真似して見せた。
光「あの加藤は何者なん?
なんかうちもあの顔、
腹たったけど…」
猛「あいつは中学の時、
同じバスケ部やった
慶太をバスケ部から
追い出した張本人や!」
光「追い出した?!」
猛「うん、そう!
ああもうっ!
慶太はあいつが
むかつかんのかなあ…」
隆「例え誰かに馬鹿にされようと
何されようと
あいつには夢以外のことは
どうでもよくて
気にせえへんのやろ。
あいつは自分の夢のことしか
考えてへん。
達也のためにも」
光「達也って誰?」
隆「俺のバンドの
前のドラマーや。
お前にも紹介したことあるで?
忘れんなよ」
光「覚えてへん…
その人が何なん?」
猛「…ほら、あのサイン。
あれ、達也くんのやねん」