「何ですか?」
「ミリーもここに
おいて下さい。」
レンはまっすぐルシオを
見つめて言った。
「ここは…戦いのための
船ですよ。
ミリーはまだ幼い…
危険なのは承知ですか?」
「ええ…でも…
どこかもわからないところで
一人で暮らすより
ここにいた方がミリーも
寂しくないと思います」
ルシオはじっとレンを見つめた。
やがて微笑み
「わかりました。
その願いを受け入れましょう」
そう言った
船は再び動きだした。
新たな仲間を乗せて
―「ミリーとレンは
ルシーとここの部屋使って。」
ルカに案内され
レン達は部屋の中へ入った。
2段のベッドがあり
奥には窓には青い空が
広がっている。
部屋は狭く、
ほとんど寝るためだけの
部屋なのだろう。
「服はそこだから」
ベッドの向かい側の壁に
きれいな新しい服がかかっていた。
戦闘しやすい身軽な服だ。
「君が仲間に加わって
良かったよ。」
ルカは新しい環境に
嬉しそうに笑うレンを見て
話しかけた。
「わからないことがあれば
ルシーに聞いて。
まあ彼女は無口だけど」