放浪者…第一話「雷光」

ユータ  2006-08-08投稿
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見上げるたびに人は思う。何故…みな同じ空を見るのだろう。「ここかな…」ユータは町についていた。戦場の町に。「君!今は町中で乱戦が起きている!今行くのは危険…」
「これ通行証です」止めようとする門番を軽く押し退けてユータは中に入った。崩れている家の壁。そこらじゅうから漂う血の匂いに火薬の匂い。むきだしの大地が赤く染まっている。
拳銃に手を添えるとゆっくり歩みを進める。
「右に三…左に二…」足を止めて拳銃を抜く。パンッ?二連続の渇いた音を立てて拳銃が跳ね上がる。
誰のうめき声が聞こえる。「隠れてても無駄だよ」
それを合図に右手に飛び込む。さっきまでユータがいた場所に砂煙りがあがる。「ガトリング…」続けて刀や槍で武装した男が二人突っ込んで来る。
コートを翻し、拳銃で肩を撃ち抜き一人が倒れる。
そして鋭い槍の突きをかわして脇腹に拳を一閃。
崩れる男を突き飛ばすと近くの壁に身を隠す。
それを追うようにガトリングが乱射される。
「ふぅ…ふぅ…」息を整え一気に飛び出す。飛んでくる弾の方角を予測し弾を撃ち込む。シリンダーをぬくとすばやく装填。あざやかな体捌きで立ち上がった。

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