星空のかなたに 20

Haru  2009-11-08投稿
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別れてから4年半の月日が流れ
私達はまた二人で
星空を見上げてる…


この瞬間がずっと続いてくれたらどんなにいいか

でも、朝には静岡に帰らなければいけないんだね 
車に戻り、あなたを送る帰り道

まだ離れたくなくて
眠いフリして
車を止めた

心配したあなたは

「横になって目を閉じるだけでも疲れとれるよ」

優しく言った

私はシートを倒し、車の天井を見て伸びをする

「こっち向けよ!!」

笑いながら、あなたはそっと手を差し延べ
私を抱き寄せ…

優しくキスをした


そしてあなたは
私を求めようと手を伸ばす…

-私もあなたとひとつになりたい-

気持ちは高まっていたけど

つばさをこれ以上裏切ることは、どーしてもできなくて…

あなたを受け入れることはできなかった


朝になり、札幌駅まであなたを送る車の中

ずっと手をつないでいた

もうこの手を離したくない!!

そう思ってたのに…

駅に着き
車を降りるあなたは
私の手を握りしめ

「幸せになれよ!!」

そう言って
一度も振り返ることなく
人混みの中に
消えていった……


どうして!?
私達やっと
心が通じ合ったんじゃなかったの??

幸せになれよって
あなたとじゃなきゃ
私は………

幸せになんかなれないよ           こんなに想い合っていても、やっぱり一緒にいることは出来ない運命なのかな……


涙が止まらない…


翌日、あなたからの着信があった

でも仕事中で出れなくて
私から かけ直すと

今度はあなたが出られない…
           
二日後やっと話をすることが出来た

するとあなたは

「俺、自分の気持ちに嘘ついた」

「自分の気持ち押し殺して、こっち戻ってきたことすげぇ後悔してる」

その言葉を聞いた私は

「私、彼氏と別れるから」
つばさと別れる決心をした…

「でも、別れたからってすぐ付き合うとかは考えられない…」

と話すあなた

「それでもいいの!!」

「私がそうしたいから!」
それが 4年半
二人の間で心の揺らいだ
私の最後の答え…



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