彼女の名前は、木下麻里。年齢は…聞けなかったけど、3日後の金曜、仕事が終わってから食事に行く約束をした。
凄く嬉しかった。
何処に行こうか、ネットでいろいろ探して…雰囲気が良さそうで、少しだけ高級そうなレストランに決めた。
長かった。3日間がこんなにも…、なんて今までなかったから、ウキウキo(^o^)oしてたけど、半分地獄だった。
でも、やっとその日がやってきた。一日中仕事も手につかない程、朝から緊張していた。
何回も…いや、何十回も時計を見たりしていたから、会社の人からどうかしたのかと聞かれたりした。
でも、…いや、別にって返して。
そう言っておきながらまた時計を見ていたり…。
食事をして、もし時間があるのならバーにでもって考えてた。
少しだけでも一緒に居られたら、それだけで良かった。
…待ちに待った時間がきた。
僕は待ち合わせの時間より少し早めに来ていた。
やっぱりこの店に決めて良かった。ネットで見るより全然雰囲気が良く、ちょっとした異次元に居る感じだった。
時間になって、5分…10分過ぎ…
30分くらい過ぎた。
まだ来なかった。
少し不安になって…
だって、何も知らない同志。ただ、電車で見る人で、ただ、たまたまあの日話をしただけ。
もしかして、あのメールはただの社交辞令?だったのかなって感じ始めていた。
そうだよね。
普通、有り得ない事だよね!?
勝手に思って、勝手に決めつけて、必ず来るなんて考えていた。
馬鹿な奴。
……メールがきた。
「場所がわからなくて…遅れてゴメンなさい!多分近くだと思うんだけど…」って。
飛び上がる程嬉しかったから、すぐ電話をしながらレストランを跳び出した。
「今、何処あたりに居る?」
「わかった!直ぐ近くだから今行くね!」って話ながら…
あっ!お店に何も言わず出て来ちゃった。
あわてて戻って、すぐ戻って来る事を伝えて迎えに行った。
いた!
彼女がそこに。