わからないままで[5]

佑久  2009-11-09投稿
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何でコイツはいつまで経っても自分のやっていることの罪深さ(?)がわからないのだろう。
はっきり言って、馬鹿だ。

「そーいや秋里。もうチャイムが鳴ってるけど、教室行かなくていいの?」

小谷が首を傾げる。私は後ろめたくなって黙ってしまった。

「あ、そうか」

唐突に小谷が手を叩く。

「サボりかぁ〜。私も昔はよくやったよ」

あんたは何歳だ。

「ま、いいよいいよ。サボらなきゃ学生じゃないよ! 秋里は間違ってない!」

その論理、訳がわからない。

私は敢えて突っ込みを口に出さず、首を縦に振ることで小谷を肯定した。

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