「ここはどこ?」
目を覚ました少女は起きあがるとともに野良猫の様な警戒心を示した。
ミケーロが視線を向けると、少女は毅然と真正面から向き直った。
「おまえはなぜあの場にいた?」
質問を質問で返され、多少の苛立ちを覚えながらも少女はあざ笑うかのような笑みを浮かべていった。
「女が男の部屋のベッド上で裸になってトランプでもやるとおもってるの?」
「娼婦なのか?」
「だったらなによ?」
少女のはねっかえりの強い口調にミケーロは冷たい笑みを浮かべた。