ミケーロは飲んでいた酒がなくなると、適当に本棚から一度読んだことのある本を取り出した。
本を開いてページをめくろうとしたところで、シャワーの音が聞こえてきた。
ミケーロは本を閉じると、テレビをつけてその音をかき消した。
しばらく見ていたがふと立ち上がり、クローゼットからシャツとジーンズを出しノックをしてからバスルームに入った。
「タオルと着替えここに置いておく」
そういいのこしバスルームをでるとミケーロは作りかけの料理に火を通し、暖め直すと少し手を加え皿によそった。
一人で黙々と料理を口に運んだ。
「ねぇ。これ大きいんだけど」
いつの間にあがったのだろう、少女はミケーロのダボダボの服を着て後ろにたっていた。
シャワーを浴び、化粧が落ちたのか少女はいっそう子供に見えた。
「女物の服なんてない。それで我慢しろ」
「パンツないの?なんか気持ち悪いんだけど」
ミケーロがそれをしかとすると少女は諦めてため息をついた。