梟は二度鳴く(16)

なつ  2009-11-10投稿
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ミケーロは飲んでいた酒がなくなると、適当に本棚から一度読んだことのある本を取り出した。
本を開いてページをめくろうとしたところで、シャワーの音が聞こえてきた。
ミケーロは本を閉じると、テレビをつけてその音をかき消した。
しばらく見ていたがふと立ち上がり、クローゼットからシャツとジーンズを出しノックをしてからバスルームに入った。

「タオルと着替えここに置いておく」

そういいのこしバスルームをでるとミケーロは作りかけの料理に火を通し、暖め直すと少し手を加え皿によそった。
一人で黙々と料理を口に運んだ。

「ねぇ。これ大きいんだけど」

いつの間にあがったのだろう、少女はミケーロのダボダボの服を着て後ろにたっていた。
シャワーを浴び、化粧が落ちたのか少女はいっそう子供に見えた。

「女物の服なんてない。それで我慢しろ」

「パンツないの?なんか気持ち悪いんだけど」

ミケーロがそれをしかとすると少女は諦めてため息をついた。

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