結局、なぜか3日ほど学校を休むハメになってしまった俺は、久しぶりに学校に行った。
そして、早速いつものメンバー(加山、大沢、梶井)のとこにいった。
「はよー。」
「桜木っ!!!久しぶりだな。」
「そうか?」
「お前が休んでた期間、何があったか知ってるか?」
梶井が俺に聞いてきた。
しかもかなり神妙な顔をして。
「さぁ。」
はっきり言って分からなかった。
そんなの知らないし、年間予定表も初っ端4月に失くしたし。
「何も分かってない唯ちゃんに特別に教えてやろう………」
「唯ちゃん言うな。」
「それはな…」
「さっさと言ってくれ。」
いい加減にしてくれ…と思った。
梶井、大沢、加山の順に交互に言ってくるからさらにムカついてくる。
「それはな…」
「だから…」
「体力測定だ。」
「はっ?」
「だから、体力測定。分かるか?」
「殴っていいか?」
「なんでだよ!!!!!!!」
本気でキレ始めていた。
あんなに言うのを拒んでたくせに、答えが体力測定だぞ!!??
ふざけるなって感じだろ?
「だって、そんなに嫌なもんじゃないだろ?」
「分かってないな…これだから唯ちゃんはお子様なんだぞ!!」
「何がだよ。ついでに唯ちゃん言うな。俺はお子様じゃない。」
3人が俺の前に立った。
「体力測定…それは嫌でも全員が体操着になるんだぞ。」
「それがどうした。」
「今は夏だぞ!!汗とかかくだろ!?」
「そりゃあな。」
「女子は汗かいたら、体操着に張り付くだろ?透けるだろ?」
段々言いたい事が分かってきた。
「つまり、それを見れる絶好の機会が体力測定だと…」
「そゆことだ!!」
呆れた。かなり呆れた。
男がそういうの好きなのは知ってるが、そこまでするか?
まぁ、彩菜にとって、それは天国だろうがな…
やっぱり、彩菜はおかしい…のだろう。
男の俺でもまだよく分かってないとこを知ってて、好きで、それを好きだと言えることが。
少しだけ彩菜や加山たちが羨ましくなった。
それでも、そんな趣味や性癖は持ちたくはないが…