わからないままで[8]

佑久  2009-11-11投稿
閲覧数[548] 良い投票[0] 悪い投票[0]

姉を信用出来ない妹なんて、最悪だ。
私が自嘲気味に微笑んでみせると、小谷にじぃっと見られた。

「何、一人でにやにやしてんの? 気持ち悪いっ」

はい、空気読めませんねー、そこの君。
私は深々と溜息をつく。
そんな私を、小谷がにこにこ笑ってみているのは、気のせいだろうか。

コンコン。

その時、急に扉がノックされた。私は身を硬くする。扉というと、どうしても恐怖の対象になってしまうのだ。

「はいー? どちら様で?」

小谷が返事をしながら、アイコンタクトを送って来る。
そうか、私がここにいたらまずいもんね。まあ、もうクラスのみんなには、ばれてるけど。

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 佑久 」さんの小説

もっと見る

その他の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ