月日は流れ夏休みになった…
今日は昭幸が心の家に久しぶりに遊びに来るのだ。でも、心は肝心な日に限って…
『9時40分………。んっ??』
昭幸が駅に着くのは10時だ。
『寝坊した!?』
{Σ(○дo;)?!}
『ママ〜〜〜!!』
他の同級生よりも小さい心は階段を転がるように落ち……いや、降りていった。
『今日は昭チャンが家に来るって言ったじゃん!!何で起こしてくれないの??』
「起こしたけど起きなかったじゃん!」
『起こしてない!!』
これを世間では逆ギレと言う。しかし、心には関係ない。
『心、着替えるからママは昭チャンを迎えに行って!!昭チャンに変なこと言わないでよ〜〜〜』
と叫びながら階段を上って部屋に行った。
昭幸を迎えに行く往復の時間を考えても30分しかない。心はとりあえず着替えて、身なりを整えた。
急いでいる時ほど時間は早く過ぎてしまう。時間は10時を過ぎて昭幸が着いてしまった。心は家の外へと行って車から降りてくる昭幸に駆けていった。
『昭幸〜。寝坊したぁ↓↓』
「心はおっちょこちょいだなぁ(笑)」
昭幸は愛おしい笑顔で心を見つめた。
『ね、早く中に行こ!!』
そう言って心は昭幸の手を握って部屋へ行った。
部屋へ行くと心は昭幸に抱き着いた。
『昭幸…』
離れていた時間を埋めたかった。
忘れかけた温もりがここにある。
二人の居場所だった。
「心…」
『昭幸…』
チュッ…
続く…