故郷を出てもう何年たったか
今、自分は1人この横浜で海上保安官として日々の任務と過去の彼女との思い出の中で今を生きている
彼女…「宮本みぃ」自分「佐野楓」2人の物語は小学4年だった
4年になった自分は毎日野球部の練習に明け暮れてる日々だった
そんなある日の事…
いつもの用にキャッチボールをしていると
グランドの外から声が…
「楓の下手くそ」声の方を見るとそこには「宮本みぃ」こっちを見て微笑んだみぃがいた
特に同じクラスと言う以外に仲が良い訳でもなかったし話す事もあまりなかったから声をかけられたのが不思議だった
その日の帰り道みぃは自分を待っていた
「楓…野球応援するから頑張って」そう一言を言うと足早に帰っていった
2人の物語の始まりだった
それから五年…中学3年になり野球部も引退に
秋になると地元の高校から推薦入学の話が顧問から言われた…県内でも有名な甲子園常連高…
野球をやっていて良かった。心からそう思えた瞬間だった
みぃが応援していると言われた事などすっかり忘れていた
それもそのはず中学生になってからクラスは別々になり話をする事すらなくなっていた中学3年間だったからだ
みんなが志望高を決めてるなか偶然みぃと保健室で会った
「楓…やっぱり推薦入学で入るの」
「うん…みぃは?どこに進学?」
みぃははるかに自分よりは頭はよく高校は別だと思っていた
以外な答えだった
「楓と同じ高校にしたよ」
「なんで?みぃならもっと上の進学高に入学できるぢゃん」そう言うと
「私言ったよ!楓の野球を応援するよって」
そんな小学校の時の話なんか忘れていた自分は
みぃの言葉にビックリした
特にカッコいい訳でもない自分に何故という思いだった事を覚えている
そして春が来て自分も
みぃも同じ高校に入学をした
この高校生活でまさか
みぃと「サヨナラ」永遠の別れをする事など夢にもおもわなかった