ほんの小さな私事(136)

稲村コウ  2009-11-12投稿
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その後、私と高野さんは、二人して帰路についた。
帰り道を歩きながら私たちは、今日あった事について、色々と喋り合った。
「まさか幽霊とか妖怪とか、漫画とか小説の話だけだと思ってたんだけど、本当にそんなのが居たなんて、驚きだよねー。」
「ええ、本当に。」
ただ、そう喋り合っている中では軽く言っているだけだが、よく考えてみれば、今回の様な事に、今後も遭遇するのかも知れない訳で…。
まだ、私の力は、制御がしっかり出来ない事もあって、もし今後、今回の様な悪霊が出てきた時、私は対処できるのか?
今回は、なつきさんが来てくれたので、どうにかなったが、なつきさんが来ていなかったとしたら、あの時、私はどうなってしまっていたのだろうか?
「おーい!沙羅ちゃーん。そんな深刻な顔しちゃってどうしたの?」
そんな高野さんの言葉に、私は我に返った。
「あ…ごめんなさい。ちょっと考え事していました。」
そう言うと高野さんは、「沙羅ちゃんいっつもそんな感じよね。」と、クスクス笑いながら言った。



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