10月24日。幸輔はいつものように、学校に向かっていた。
通称、『いじわるタワーズ』は12月に完成。
何とか、協力してもらわないと…。
6人では、まだまだいじわる先生を倒せない。
「何とか…」
親も、いじわる先生の恐怖に怯えている。
『気を付けて』しか言えない日々が続く。
まぁ、警察に電話すれば殺される、と言ってあるので、心配は要らないだろう。すると、道の向こうから、優太がやってきた。
「おはよう!幸輔!」
優太は朝からハイテンションだ。
「おはよう。」
「仲間集め、頑張ろうな。」
「うん。きっと集まってくれるって。」
授業は、敦士さんが、前と変わらない厳しい表情で監視している。
幸輔達を守るという約束はあくまで隠れてだ。
学校内では、敦士さんに話し掛ける事ができない。
休み時間、幸輔、涼子、優太、良太の4人は、クラス全員に1枚の紙を配った。その内容は、
『いじわる先生を倒そう!岩塚先生を、僕らと協力して倒しましょう。
みんながいれば、絶対倒せます。
詳しい話を聞きたければ、放課後、桜川大橋まで、来てください。
尚、心配は要りません。
いつも僕達を監視している男の人が、みんなを守ってくれます。
とにかく、詳しい話を聞きたければ、桜川大橋まで来てください。
また、この紙は絶対に岩塚先生や、他の男たちに見せないように。
落としたりもしないで下さい。
3年4組学級委員
相田 涼子』
「何これ…」
「どうするお前ら…」
4組内が騒めく。
涼子は教卓をたたいてみんなを静まらせる。
「協力して下さいね。てゆーか…しろ!」
涼子の表情の変化に全員がすくむ。
「涼子…怖いな。」
優太がひそひそと呟く。
幸輔も、
「相当ストレス貯まってそう…。」
と、僕達にひそひそ返し。すると気付いたのか、すぐに涼子が、
「そこ!のお2人さんは、絶対来てよ。裏切りなしだかんね。」
「は…はい…」
放課後、クラスメイト全員が集まってくれた。
「で、どういうこと…するんだよ。」
「担任を倒すの。言ったでしょ。」