ナイフ?

陣内  2006-08-09投稿
閲覧数[321] 良い投票[0] 悪い投票[0]

『奈々さんってゲームするの?』僕は疑問に思っていたこと訊ねた。

『しない。弟がするの』

『そうだったんだ。奈々さんに弟がいたんだ』

知らなかった。

『ゲームしかしないの。何でそんなにゲームするのか聞いたら面白いからって言ってた。だけど私にはその面白さがわからないから、いかにもゲームに詳しそうな圭護に聞いたの』

全部言われてしまった…。

『そうだったんだ。弟思いだね』

これしか頭に浮かばない。

『別に』

『………………………』

『………………………』

会話が続かない…。手に汗かいてるし…。

『そろそろ家に戻るから』

奈々さんのその言葉で救われた感じがした。

『さ、さようなら』

これでいいかな。


奈々さんと別れると一気に気が抜けた。こんなに奈々さんと会話をしたのは初めてだ。今度からこのコースにしよう、と決心した。ありがとう…バラクラバが似合いそうな土手の男。



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 陣内 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ