余命4ケ月…(5)

向日葵  2009-11-13投稿
閲覧数[519] 良い投票[0] 悪い投票[0]

パソコンに保存した…

子供たちへとファイル名に打った…

妻に言えば、すぐ娘の亜樹に言って、パソコンを見る可能性があるから、息子に電話しようと思った


「もしもし、お父さんだけど、圭くん今話せるか?」

「父さん、どうした?珍しく電話して来て…明日からまた入院生活って聞いたけど…」

「その事で、圭くんに頼みがあるんだけど、父さんに何かがあったらパソコンに保存してあるファイルを見なさい。この話は、母さんと亜樹ちゃんには内緒にしてくれないか?」

「何かって、縁起でもない事言って!いつもの入院って母さん言ってたけど…」

「まぁな…母さんが来たから、切るから…じゃあな」

妻が部屋に来た。

「もぉ、お父さん、早く寝ないと、明日から入院なんだし…」

仕方なしに寝る事にした…この家に元気になって帰って来る事はもうないだろう…なんて考えながら…自分に残された時間は限りがある…やりたい事、孫の成長、それすら叶わないと思うと悔しいやら情けない気分だった…

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 向日葵 」さんの小説

もっと見る

エッセイの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ