放浪者…第三話「レジスタンス?」

ユータ  2006-08-09投稿
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「大丈夫か!」「リーダー!」
刀を振りかざし敵を切り裂く。しかしすでに回りは敵だらけ…。
「くっ…」
リーダーと呼ばれた男が辺りを見渡す。味方はすでに力尽きている。
戦える者はいないだろう。青いシャツと青いズボンに身を包み、袖のない黄色いコートを羽織っている。17歳。腰に下げた日本刀。黒い髪のちょっとハンサムだ。レジスタンスのリーダーである。
「でやぁ!」群がる戦闘服に包んだ黒い影を薙ぎ払う度、黒い血が通路を黒く染める。
「もう…ダメか…」
あきらめかけたそのとき。バコンッ。
何かの発射音。身の危険を感じてとっさに伏せたリーダーの頭上を巨大な弾丸が掠めた。壁にぶつかり破裂する。
火薬と爆煙が辺りを包む。「ゲホッゲホッ…な、なんだ」しかめっつらをしながら口を押さえる。
涙目を拭きながら、立ち上がり刀を構える。
「う〜ん…火薬が多すぎたかな…」肩に担いだロケットランチャーを無造作に投げ飛ばす。
黒い髪に銀色の瞳。セーターの上から茶色いコート。「敵…」油断なく構えるリーダーに…。
「あんたリーダーでしょ?とりあえず助けにきたから」間の抜けた声で少年が話し掛けてきた。

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