娘のアンリが産まれて
早5年…。
シェパード家(人間界では林田家)はいつものように朝を迎える…。
「パパ〜♪起きないと遅刻だよぉ〜♪」
幼稚園の支度を終えたアンリがライアンを起こす、いつもの朝…。
「イテって…起きるよ…アンリ…腹の上乗んないで…(+。+)」
朝は騒がしい…。
いつもアンリはライアンのお腹の上に乗り暴れる。
ライアンはいつも青い顔をして起きる。
「うぅ…奈々おはよ〜。」
頭をかきながら台所でおおあくび…。
いつもの朝の風景だ。
その風景に、あたしはいつも幸せを感じる。
「あはっ(笑)今日もやられた?アンリってばすごいおてんば…m(>ω<)m゙誰に似たのかなぁ?」
あたしはいつものように台所に立って、朝食の支度をする。
ふと足元を見ると、アンリがあたしのスカートを引っ張っていた。
「?…どうしたのアンリ?」
あたしはしゃがんで、アンリと同じ目線に合わせた。
「パパ…女の子の匂いがする〜。」
(?)
妙な事を突然言い出すアンリ。
「ママとアンリと一緒に寝てるんだから、女の子の匂いがするのは当たり前でしょ?(^^)」
「違うもん!アンリの匂いじゃないもん!」
癇癪を起こしながら、椅子に座り朝食を食べ始める。
「…?どうした?」
その様子を見ていたライアン。
着替えを済ませ椅子に座りコーヒーを飲む。
「アンリってばね、パパの身体から女の匂いがするって言うのよ…。」
あたしはため息混じりで話すと…
コーヒーを吐き出すライアン…。
あたしとアンリは驚いてライアンを見た。
「パパ汚い!!」
アンリはプリプリと怒り出し、かばんを持って玄関へ向かった。
「何…?動揺してんの…?」
あたしは眉間にシワを寄せてライアンをじっと見た。
「動揺なんて…してねぇよ…(@_@)」
明か動揺…。
こんな朝…
あたしはライアンを始めて疑いの眼差しで見る。