午後10時………。
あまりにも遅い!
ライアンはまだ帰ってこない………。
イライラはMAX…。
「アンリ眠い(ρд-)zZZ」
目を擦りながらあたしのエプロンを引っ張る。
「あっそうだよね…じゃあ、パパ待たないで寝よっか?」
頷くアンリを抱っこして、寝室へ行く。
アンリが寝付くまで側で本を読む。
寝息をたてた頃、あたしもうたた寝をしてしまった…。
気付くと、ライアンはもう帰ってきていた。
時計を見ると夜中の1時…。
アンリが起きないようにそっとライアンを起こす。
「ねぇ…何時に帰ってきたの??」
あたしはライアンの体を揺らす。
ライアンは薄目を開け
「明日にして…。疲れたから…。」
と答え、再び寝てしまった。
(全然答えになってないじゃない…!!)
あたしは布団に入っても眠れず、結局朝まで起きてしまった。
翌朝………。
いつものようにアンリがライアンを起こす。
いつものように…。
あたしに『おはよう』を言う。
でも………。
「もしかして、機嫌悪い?」
ライアンがあたしの肩を触りながら聞いてくる。
「うん…。ものすごく…。(=`〜´=)」
あからさまにイヤな顔をする。
あたしが怒っているのを気にしだしている。
「昨日、遅くなったから?」
いつもより優しい声…。
「さあ…?なんでだろ〜ね。」
あたしは曖昧に答える。
アンリは静かにご飯を食べ、バスが来る時間になったらあたしの手を引っ張り玄関へ向かう。
「ママ〜行ってきま〜す♪」
いつもの笑顔にあたしは手を振り見送る。
玄関の扉を閉め、前を向くと仁王立ちのライアン。
「…支度したら?会社遅れるよ。」
ライアンの横を目を合わさずに通ると、腕を捕まれた。
「なっ何?!」
「なんか勘違いしてるだろ??」
ライアンの顔が怖く見えた。
「勘違い??なんの事??痛いから離してよ!」
今にも泣きそう…。
あたしの目が潤んだのがわかったのか、すぐに手を離す。
「アンリが何言ったかわかんないけど、こんなのは腹立つ…。」
そう言って、ライアンは出て行った。
あたしのせいなの…?