純粋に、そして。

マーガレット  2006-08-09投稿
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第一話
私は恋をする事に臆病になってた。
19の頃に付き合った人は、私を見てるのではなく、元カノを忘れられない最低な男だった。
写真で見る元カノはとても綺麗な人で、茶髪が似合う髪の長い女性だった。
私の初めての人は、そんな人。
「ねぇ・・私の事好き?」エッチの最中に思わず聞いてしまった一言。
彼はぴたっと動きを止め、ゆっくりと私の体から離れた。
「・・・ごめん。好きじゃない」
信じられない言葉。
付き合ってて、しかもエッチの最中なのに、嘘でも好きって言ってほしかったのに、返ってきた言葉は期待とは全く違う言葉だった。「・・・え・・?」
私は、彼ね言葉が理解できない。
「美和ゴメン。俺、お前の事好きになりかけてたけど、やっぱり前の彼女が忘れられない。お前初めてなのに・・最低だよな・・でも自分に嘘はつけないから・・・」
「じゃあ、何でエッチなんかするん!?何で私と付き合ったん!?」
「・・・好きになれるって思ったんよ・・本当ごめん」
「・・・別れようや。そんな事言われたら、もうやっていけん」
ちょっとは期待してた。
別れようって言えば引きとめてくれるって。
「そうやね。別れよう俺たち」

あっけない恋だった。
愛なんてなくてもセックスはできるんだと初めての男に教えてもらった。
健二と別れてから一ヶ月後、淋しくて淋しくて、友達に紹介してもらった男の人と一夜限りの関係を持った。
もうどうでもよかった。
全然好きじゃない。
向こうもやりたいだけの男。
男は信じられない。
そう思ってた。
あの子に出会うまでは・・。

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