ねぇ…大好きなのに。

春樹  2009-11-14投稿
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朝、私が目覚めると隣には春樹が居た。

春樹の傍に居る時、私の顔から笑顔が消える事がない。

春樹と居る空間が好きだった。

その日春樹は仕事で、目覚めると急いで顔を洗い、私を家まで送ってくれた。

彼の待つ家に帰ると、彼は仕事に行く用意をしていた。

私は、窓から外を見た。

【春樹頑張ってね】

少し遠くに見えた春樹の車を見ながら、声には出さずそう言った。

「じゃぁ行ってきます」

彼が玄関から私に言った。

「はい、じゃぁね」

私は布団に寝転びながら、言った。

彼が仕事へ行くのを確認してから、友達に電話した。

そして、昨日の私の出来事で話は盛り上がり、6時間も話し、気付くと、もう夕方の3時だった。

友達との電話が終ると、私は少し昨日より、冷静さを取り戻したかの様に、色々な事を考え始めた。

春樹はもう奥さんと、あまり会話をしていないと言っていた。

だから子供の為に、離婚してないだけと、言っていた。

もちろん、春樹が私だけの春樹になってくれるなら、それはすごく嬉しい。

でも、春樹が奥さんと冷静じゃない別れをしたら、後から後悔したら…。

そんな事を考えて、私は急かせる様に春樹にメールをした。

「春樹は一回、奥さんとチャント話し合った方がいいよ。子供の為に、離婚しないなら、子供の為に仲良くする事だって必要なんだよ。奥さんが、すぐ喧嘩越しになるって解ってるなら、春樹が退いてあげなよ。ごめんね。」

春樹の気持ちを確かめたかった。

私は春樹からの返信を待っていた。

これが、幸せになる為の春樹にする私の最後の強がり。

そう思いながら。



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