初めて自分を傷つけたのは中学の頃だったか… 理由は覚えてない。 でも腕についた傷を眺め痛みを感じ、ほっと息ができたことをよく覚えてる。 苦しくて苦しくて、なにが自分をそうさせるのかも分からないほどに、私は狂い始めていた。 好奇心でつけた傷も徐々に小さな理由で傷つけ、安定剤の様に私の心を穏やかに保つことができた。 でもなぜなのか… 落ち着きを取り戻しているはずなのに、腕の傷は深く濃く私の中に残っていく。 心を蝕んでいることに気づくのに、どれだけの時間がかかっただろう。
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