俊はユナの土下座に驚きを隠せなかった。
「頭上げてよ・・・あのさまだ聞きたい事があるのだけどいい?」
「いいですよ。」
ユナは頭を上げた。
「もしメシアが強くなり過ぎて手に追えなくなったらどうなる?」
「そうですね。この組織を潰されてあっちの世界を破壊するでしょう。」
「あっちの世界って?まさか・・・」
「はい、俊君が住んでいた現実の世界です。そもそもメシアの目的は世の中を無にする事なんです。」
「そんな事したらみんなが!家族や友達が苦しむだろ!!そんなの嫌だ!」
「大切な者を守りたいなら強くなりなさい!私は弱かったから大切な人を守れなかったのよ!」
ユナは感情的になった。
数分経ち俊の口が開いた。
「大切な者かぁ・・・俺にも守れるかな?」
「その気になればできますよ。人は努力しだいで変われますから。」
「俺はVKに入ります!んで努力して大切な者を守れるくらい強くなります!」
「はい!お互い頑張りましょう!」
二人は笑顔で握手を交した。
「では早速俊君には修業をしてもらいます。修業のパートナーを紹介します。典三入ってきて。」
俊の隣には渋い顔の男がいた。