その日私の彼氏は、仕事が休みだった。
だから私は春樹に逢えないし、電話も出来ない。
それでも、春樹とメールをしていた。
私は携帯を見て、笑顔になる。
私と春樹はずっとメールしていた。
「メールしてて、彼氏は大丈夫なの?」
春樹が聞いてきた。
「うん。何でもィィんだもん。彼氏の事なんて、好きじゃないもん」
自分でも、何故一緒に居るのか解らなかった。
「じゃぁ、別れれば。」
春樹からの返信。
私は携帯電話を閉じた。
「ねぇねぇ」
彼氏に話しかける。
「なに?」
彼が私の方を向く。
「亜弥が別れようって言ったらどうする?」
私は笑いながら言った。
「なんで?別れたいの?」
彼は真剣な顔をしていた。
「うん」
「理由は?」
「理由聞くの?」
「理由位聞かせてよ」
笑っている私と真剣な彼氏。
「先が、ないから」
私は笑いながら言った。
「そっか、解った」
そして、そのまま彼氏は機嫌が悪くなった。
「家、帰る」
私はそう言って着替えた。
「なんで?明日じゃダメなの?今日は我慢して、ここにいな」
彼氏が怒った。
もう夜中の3時頃だった。
私は春樹に逢いたかった。
「あんたに、そんな事決める権利ないでしょ。もうここに居たくない。」
私は怒った彼を馬鹿にする様に笑い混じりで言った。
「じゃぁ、送って行くよ。危ないだろ。亜弥になんかあったらどうすんだよ」
どんどん不機嫌になる彼。
「送んなくていいよ。そういうの面倒臭い。じゃぁ亜弥になんかあったら、お前が死んでお詫びでもしてりゃいいんじゃないの?」
彼の態度に私も怒ってそう言った。
彼は何も言わなくなり、私はそのまま歩いて実家に帰った。
帰る途中、私は春樹に電話した。