ねぇ…大好きなのに。

春樹  2009-11-16投稿
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その日私の彼氏は、仕事が休みだった。

だから私は春樹に逢えないし、電話も出来ない。

それでも、春樹とメールをしていた。

私は携帯を見て、笑顔になる。

私と春樹はずっとメールしていた。

「メールしてて、彼氏は大丈夫なの?」

春樹が聞いてきた。

「うん。何でもィィんだもん。彼氏の事なんて、好きじゃないもん」

自分でも、何故一緒に居るのか解らなかった。

「じゃぁ、別れれば。」

春樹からの返信。

私は携帯電話を閉じた。

「ねぇねぇ」

彼氏に話しかける。

「なに?」

彼が私の方を向く。

「亜弥が別れようって言ったらどうする?」

私は笑いながら言った。

「なんで?別れたいの?」

彼は真剣な顔をしていた。

「うん」

「理由は?」

「理由聞くの?」

「理由位聞かせてよ」

笑っている私と真剣な彼氏。

「先が、ないから」

私は笑いながら言った。

「そっか、解った」

そして、そのまま彼氏は機嫌が悪くなった。

「家、帰る」

私はそう言って着替えた。

「なんで?明日じゃダメなの?今日は我慢して、ここにいな」

彼氏が怒った。

もう夜中の3時頃だった。

私は春樹に逢いたかった。

「あんたに、そんな事決める権利ないでしょ。もうここに居たくない。」

私は怒った彼を馬鹿にする様に笑い混じりで言った。

「じゃぁ、送って行くよ。危ないだろ。亜弥になんかあったらどうすんだよ」

どんどん不機嫌になる彼。

「送んなくていいよ。そういうの面倒臭い。じゃぁ亜弥になんかあったら、お前が死んでお詫びでもしてりゃいいんじゃないの?」

彼の態度に私も怒ってそう言った。

彼は何も言わなくなり、私はそのまま歩いて実家に帰った。

帰る途中、私は春樹に電話した。

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