カバに恋する。11

ゆう  2009-11-17投稿
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あのマンガ喫茶にエリザベスを預けて2週間が経っていた。

この2週間で部屋のたーちゃんに関するものは全部捨てた。

以外と最近は落ち着いてきた。

それでもたーちゃんのことを考えない日はなかった。

たーちゃんからの連絡は、あれ以来まったくない。

期待してる訳じゃないけど、でも毎日携帯をチェックしてしまう。




次の日、マンガ喫茶に行った。さすがにエリザベスを預けっぱなしじゃ悪いと思ってたし…。エリザベスの様子を見に行った。





「…いらっしゃいませ」
「こんにちは」

川端さんがカウンターで迎えてくれた。

エリザベスは元気そうに水の中を泳いでいた。

水の中には、少なくなっていた水草が足してくれてあったり、水も綺麗にしてくれていた。

「すみません。しばらく来れなくて…あの…ありがとうございます。水草とか」


「…いえ。…エリザベス、持ち帰られますか?」
「………」

エリザベスを見つめる。
たーちゃんの顔が浮かんでくる。



「…もう少し、お預かりしてましょうか?」

「…すみません…よろしくお願いします…」


エリザベスを引き取った時、私の中でたーちゃんとの恋がおわる。

そんな風に思っていた。


続く

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