「面白くねぇな。くだらねぇ話ばっかして、笑ってんじゃねぇよ。くっだらねぇ…。」
僕は、少し酔ったからなのか、大学の飲み仲間の楽しそうな雰囲気を壊した。
一度ばらばらになった、ジクソーパズルには興味がなくなるみたいに、僕はいっぺんに、自分にも、他人にも興味が無くなった気持ちがした。
「…酔ったから、帰るよ。ごめんな。」といって、財布の中から五千円札を出して帰った。
世界では、4秒か、3秒かわからないけど、飢餓で人が死ぬ。ホームレスは狂ったように生きる意味もなくただ延命を求める。妻子を養うために働くサラリーマンも、仕事はただの養う目的のための方法だし、結局、生きる意味なんて見出だしてなくて、人生を仕事や家庭で埋め合わせしてるだけだ。
だけどそういう僕も、生きる意味なんて何も見つけられなてなくて、だらだらと一日一日を、予定で埋めてるだけだ。ただ僕は、前進したいだけなのに、前進し得る目的が何かわからない。
一歩集団からぬけだしたら、自分は一人で、結局、誰ともわかり会えない気分になった。
気持ち悪くなって、どぶに嘔吐した。ほら、誰も僕に気付かない。僕は一人だ。
僕は少し行った所にある公園で、ホームレスみたいにベンチに寝転んだ。生きる意味がないからホームレスの真似がしたくなったんだ。
「おぃ、兄ちゃん起きろ。毛布一枚二百円、ホテルごとなら、五百円だ。目を覚ますとそこには薄汚いホームレスがいた。晩夏なので夜は少し寒かったから、五百円で段ボールの家を借りた。ホームレスに呼ばれるままについていくと、そこには段ボールを20個くらいで作った本当に住めそうな大きな箱があった。「きちんと骨組みもあるんですね。」少し関心した。ホームレスでも、なるべく良い生活がしたいんだと感じた。ホームレスはもうどこかに行っていた。
よく見るとそこら辺に段ボールの家があった。中に入るとかび臭い臭いはしたけど、暖かかった…
群衆衆から我は立つ
一章 ホームレスの一生の意味へ続く