月日は流れ
つばさと結婚して3年がたったある晴れた春の日
私達のもとに
小さな小さな天使が
舞い降りた!!
愛おしい愛おしい
大切でかけがえのない命
私にそっくりな女の子
私達に小さな小さな家族が出来た!!
この子が産まれてからの
私達の生活は
戸惑いと不安と喜びの連発で幸せいっぱいだった
子育てに追われる毎日のおかげで
あなたを思い出す暇も
心の余裕だって
なかった
でも…子育ても一段落し秋になると…やっぱり
あなたは今、何処で
何をしてるのか?
考えてしまう自分がいる
ふと我に返り
忘れなきゃ!!
考えちゃいけない!!!
そう自分に言い聞かせる
それなのに、テレビで自衛隊の海外派遣のニュースを見る度に心配で不安になる…
川島君、怪我だけは
いや…命を落とすことだけはないように!!と
テレビを見て祈る私
-早く世界が平和になってほしい-
私でさえこんなに心配なんだから
彼らの家族は
どんな思いで
愛する人を送り出しているんだろう…
胸が苦しくなる
川島君、あなたは今…
私は一人
また、星空を見上げる。
それから月日が流れ
運命がまた
ゆっくりと動きだす……
娘が産まれてから
同じマンションに
新しい友達が出来た!!
いわゆるママ友!
少し年上で綺麗な優子ちゃん。
なんだか昔から知っているかのような
ものすごく気の合う友達
子供同士も仲良しで
大切な幼なじみになった
その優子ちゃん家族が
中古の家を買い
引っ越すことに……
そして、その場所は
偶然にも
あなたの実家の
数軒となりだった!!!
こんな偶然があるのかと
驚き動揺する私
実家に里帰りするあなたといつか
あの団地で再会する日が来るかもしれない…
そう思うと
忘れかけてた思いが
また溢れ出す……
あの場所に
また足を踏み入れることになるなんて…
優子ちゃんの家に
遊びに行く度に
会うんじゃないかと
ドキドキしてしまう…
運命のイタズラに翻弄される日々が続く