「お呼びでしょうか?ユナ様。」
(このおっさんいつから俺の隣にいたんだ!?)
俊はただ驚くしか無かった。男は俊を見てユナを見た。
「この子のトレーナーになるんですよね。」
「流石は典三ですね。その通りです。いいですか?」
「もちろん構いません。じゃあ坊主早速いくか。」
俊は何も言わずについて行った。
「坊主、お前はこっちに来て間もない。本部でも見学していきな。修業はそれからだ。」
(坊主って言うなよ。おっさんのくせに。)
俊はムッとして心の中で思った。
「何か言ったか坊主。」
「な、何も言ってませんよ。見学してきます。」
(何だこいつ!?俺の考えてる事が分かるのか?とんでも無いヤツだ。)
俊は自分が驚いたのを男に分からないようにして見学しに行った。
「フフフ・・・面白いやつだ。ん?何だ小娘か。」
「いつまでも小娘って言わないの!それに私には水樹って名前があるのよ!」
ショートヘアの女の子が膨れ面で言った。
「すまん。下の名前で呼ぶのは性に合わなくてな。」
「で、あの子どうだったの?」
「あの坊主は大きい可能性を秘めている。将来が楽しみだよ。全く・・・」