深夜までブルの店で、北海道の話や、オチの四国からの旅の話で盛り上がり、眠った四人。ブルのイビキがうるさく聡は目覚めてしまうが…
聡、(オレも一人で何処か行こうかなぁ…一泊位なら陽子も怒らないよな…)
聡は天井を見ているのか、まだ見ぬ景色を観ているのか…
朝になり、ブルが起きてコーヒーを作り出すと聡とオチが起きて来る。
オチ、「おはようございます。いい匂いですね」
ブル、「コーヒー飲むか?」と二人に手渡す
オチ、「頂きます」
聡、「飲み過ぎました…気持ち悪い」
ブル、「ハ、ハッ!二日酔いか?二日も酔ってられるなんて、得したな!」
聡、「酷いっす」
ブル、「まあ、これでも飲め」と小瓶に入った飲み薬を渡した。
聡は受け取り、一気に飲む
聡、「マズ…」
ブル、「何でもそうだが、楽しい分、そのツケが廻って来るもんだ。まあ少し休めば気分も良くなる」
聡、「ウゲ…」と言って猫背を向け寝袋へ…
ブル、「そうだ!前輪だったな」
オチ、「あっ、お願いします」
二人は奥の倉庫へ
倉庫の中は意外に整然と部品が並べられていて、初めて来たオチでも、何が何だか判る程である。
ブルは倉庫の奥から車輪を取り出しオチへ渡した。