オチはブルから渡された前輪を取り付ける作業をしようと、自転車を軽トラから降ろす。
ブル、「ついでに整備もした方が良い。ブレーキのシューも交換だな」
オチ「はい、でもありますか?」
ブル、「この手はあるよ。換えていけ」
オチ、「すみません。ではお言葉に甘えます」
ブル、「手伝うか?」
オチ、「いえ、大丈夫です。この自転車は自分で手を入れたいので…すみません」
ブル、「そうか、じゃあ何かあったら呼んでくれ」
慣れた手つきで作業を始めたオチ
それを眺めていると陽子が起きて来た
陽子、「おはよう、あれ?聡は?」
ブル、「二日酔いでご臨終。お前は?」
陽子、「大丈夫!ねえコーヒー貰うよ」
ブル、「あぁ」
ブルと陽子がマッタリとしだした頃、聡が起きて来た。
聡、「お、おはよう」
陽子、「二日酔い大丈夫?」
聡、「もう大丈夫!ブルさんのお陰。あぁ、オチ君治してんだ。今日出発すんのかな?」
ブル、「どうかな?疲れが出てるしなぁ」
陽子、「そう?」
ブル、「あぁ、足元がフラついてるよ」
聡、「自転車じゃあ疲れますよね」
ブル、「今日はあいつと銭湯でも行くか?」陽子、「ちょっと私、家に帰る。また来るから」
陽子は一人、バイクで家に帰った